会頭挨拶

会頭 古田博文
第28回日本保育保健学会

会頭 古田博文

医療法人社団 ふるた小児科クリニック 理事長、北海道保育保健協議会 会長

今回、学術集会の会頭を務めさせていただいている北海道札幌の古田博文です。
準備が土壇場で滞り、会員の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。 昨年の岐阜の会では、何としても現地で!と臨みましたが、第5波に阻まれてしまいました。「今年こそは」と、現地+WEBのハイブリッド開催を昨年末までは目指していました。(実際、昨年10月以降、「奇跡的」と思えるほど感染者が減少してきていました)まさかの??オミクロン株の流行で、ギリギリまで検討しましたが、今年もWEB配信のみとなります。

とりあえず、会場予定だった北海道大学をキャンセルして、配信用の会場を手配しつつ、やや自転車操業的な毎日が続いていいますが、なんとか成功させたいと思います。皆さんのご協力をお願いいたします。

未だにコロナ収束の目途は立っていませんが、テーマは「いつもの子育て・ふだんの保育~コロナを超えて~」のままでなんとか頑張りました。自分のクリニックに来る子どもたちを診ていると、2020年以降、典型的な不登校だけでなく、体調不良を訴えて受診する子が学童を中心に明らかに増えました。学校や保育園では、「コロナが疑われる」症状のある子と更に同胞が、次々と自宅療養となります。日常的には、マスク・うがい・手洗いの励行、さらに「黙食」を求められました。運動会・学習発表会・合唱コンクール・修学旅行などは中止・延期・規模の縮小化され、クラブの大会なども中止が相次ぎました。もちろん、子どもの健康を守るため、社会を守るためよかれと思っての措置ですが、これらのコロナ対策は子どもたちの成長にとってとても貴重な時間を奪ったのかもしれません。

比較的、就学前の小さい子どもたちには、際立った影響が少ないとされていましたが、コロナの先が見通せない中、小さい子どもたちに「何か」が起きる前に私たちがやるべきことは何なのか?を考える機会となれば幸いです。

是非、北海道に来たつもりでご参加ください。
コロナの話題を取り上げても、発表するころには状況が変わってしまってup-dateが必要です。